量産間近! iConvex生産現場の最新状況ご報告

先日ご報告した中国工場での生産の模様に続き、iConvex開発の進捗をご報告いたします。

以下の画像は、「ダイキャスティング」というアルミ成形技術を使っておおまかな形を作ったもの(左)と、そこから「CNC」という工作機械で加工した量産モデルのiConvex表部分のキャビネットです。左側のダイキャストは非常にラフな形状ですが、これを行なっておくことが加工コストや加工時間の削減に役立つのです。

こちらの画像は裏側のキャビネットをダイキャスティング成形したもので、ここから削りこんで詳細な形を作っていきます。実際の製品化にはより精密な形状を作れる金型を用意しますが、現時点ではコンマ数ミリ程度の微調整を行なう可能性があるため、ラフな形状にとどめています。

上記のダイキャスティング済みキャビネットを、表側のキャビネットと同様CNC加工した上で内容物を詰めているところ。実際にはちょっとしたトラブルが発生し、センサー部分の大きさを調整して中に詰められるよう試行錯誤を繰り返しています。

こちらは量産モデル用の基板。これは「エンジニアリング・サンプル1号」と呼んでいて、量産を考慮した試作基板です。ちなみに業界用語では「エンジニアリング・サンプル・1」の頭文字を取って「ES1」と呼称することが多い模様です。現在はすでに2号機にあたる「ES2」基板が中国から日本へ向かって海を渡っている最中です。

iPhoneの装着はほぼ完璧な仕上がり。まだ「サンドブラスト&アルマイト加工」という表面仕上げを行なっていない無垢のアルミニウム6061素材ですが、この美しいエッジ形状がおわかりいただけますでしょうか。

アルマイト加工を行なう工場も決定しました。写真のような巨大な容器へ薬剤を投入、電気をかけてアルマイト加工していきます。

製品発送については9月中にはお届けできるよう努力しておりますが、端末メーカーとの調整が必要な部分もあるため、正確なスケジュールがまだ把握できていない状態です。また、守秘義務の関係により、あるタイミング以降は詳細な進捗をご報告できなくなる可能性もありますが、その点もご理解賜りたく、お願いいたします。 支援いただいた方には大変お待たせしており申し訳ありません。

1日でもはやくお手元へお届けできるよう奮闘努力しておりますので、何卒ご理解のほど宜しくお願いいたします。

スマホでデジタル一眼カメラのシャッターが切れる「SmartTrigger」、お寄せいただいた質問にまとめて回答!

スマートフォンからデジタル一眼カメラのシャッターをワイヤレスで操作できる「SmartTrigger」、おかげさまで公開から1週間で85%もの支援をいただいております。

たくさんの反響とともに、製品に関する質問もいくつかいただいておりますので、この場を借りていただいた質問の中で代表的なものを回答いたします。

iPhone 4は対応していないの?

SmartTriggerは、省電力性の高いBluetooth LE (Low Energy)規格に対応したBluetooth 4.0を採用しています。このBluetooth 4.0は以前のバージョンと互換性がないため、Bluetooth 2.1 + EDRを採用したiPhone 4とは残念ながら接続することができません。

Bluetooth 4.0に対応したAndroidもあるけど?

「HTC J ISW13HT」「GALAXY SIII SC-06D」「ARROWS X F-10D」「REGZA Phone T-02D」「Optimus it L-05D」「MEDIAX X N-07D」「らくらくスマートフォン」など、いくつかのAndroidスマートフォンはBluetooth 4.0に対応していますが、Androidとして公式のAPIが公開されていないため、現状では対応アプリを開発することができません。公式APIが公開された場合、Android対応も進めていく予定です。また、その際はAndroidアプリ開発者の方がSmartTriggerを制御できるよう情報公開しますので、開発者の型は独自のSmartTrigger制御アプリを開発・公開することが可能となる予定です。

なぜBluetooth 4.0を選んだの?

シンプルにいえば、電池が持つからです。毎日使うわけではないBluetooth機器の電池残量を気にしたり、こまめに充電したり、いざ使おうと思ったら電池切れで使えなかったりするのは苦痛以外の何者でもありません。そこで、Bluetooth4.0 LEを採用したというわけです。単四形のeneloopを用いた場合、1ヶ月に1,000枚ものリモート撮影(電源ON時間4時間/月と仮定)を行ったとしても、1年6ヶ月以上もの間SmartTriggerの電池を交換を交換する必要がありません。

また、Bluetoothの規格化団体「Bluetooth SIG」がBlueotooth LEに対応した製品を「Bluetooth SMART READY」として認証しており、今後はスマートフォンの標準的な規格となることが予想されています。こうした将来性も踏まえてCerevoではBluetooth 4.0を採用することにいたしました。なお、現時点でSmartTriggerはBluetooth Smart 規格を満たした数少ない製品の1つとなります。

SmartTriggerはどうやって固定するの?

ストラップを使って本体や三脚などに固定する方法を予定しています。

デジタル一眼カメラとはどうやって接続するの?

接続方法はカメラの種類によって2種類のケーブルを用意しています。周辺機器としてレリーズケーブルが用意されているカメラの場合、SmartTriggerとカメラをレリーズケーブルで直接接続します。レリーズケーブルではなく赤外線リモコンに対応したカメラの場合、カメラ側は赤外線部分に装着し、SmartTriggerとはケーブルで接続する赤外線レリーズケーブルを利用します。

レリーズケーブルを装着できる場合はケーブルで、赤外線タイプの場合は赤外線部分に装着するケーブルでそれぞれ接続

ケーブル、2種類とも欲しい!

いくつかそういったリクエストもいただいておりますので、すでに支援いただいている方々も含めて対応できないか検討中です。ケーブル2本のリターンを新たにご用意しました。詳細はプロジェクト説明ページをご覧ください。

SmartTriggerは現在も引き続き支援受付中です。期間内に目標を達成した時点で生産を開始しますので、ご興味ある方はぜひお早めにご支援ください。支援いただいたけれど目標に達しなかった場合は全額を返金いたしますので、お金だけ支援して製品が手に入らない、ということもありません。

ついに支援最終日! Alarm BRICK第2試作機の外観を写真で紹介!

もう支援受付も最終日となってしまいましたが、Alarm BRICKの試作2号機がCerevoオフィスに到着したので画像でたっぷりとご紹介します。

これが試作第2号機。以前にも紹介したとおり、本体上部の角がわずかながら変更になりました。なお、LEDのツブツブ感が見えてしまっているが、これは「ディフレクター」と呼ばれる光拡散板の新型筺体向け試作が間に合わなかったためで、製品版では旧試作機と同様均一な光りかたになります。

内側から見たところ。微細穴がわかりやすいように向こう側には赤い紙を置いてあります。微細穴加工の業者を見直し、第1号機ではドリルで空けていた微細穴を今回はレーザーで行ないました。

旧試作機に比べると、穴が大幅に目立たなくなっているのがおわかりでしょうか。LEDが点灯していない状態では穴が空いているのがほとんどわからないようになりました。電源をオンにすると2400個の微細穴を通じて時刻が浮かび上がります。

筐体の構造はこんな感じ。背面と底面部分が別になっており、中に基板などを組み込んで一体化します。

前からもう1枚。筐体はすべてアルミの削り出しだけで実現しています。

ついに支援最終日となってしまいましたが、ネット連携することでいままでにない使い方が可能になる新しい形の目覚まし「Alarm BRICK」、ご興味ある方はぜひご支援くださいませ。

「カッコイイとは、こういうことさ」試作機から大幅に変わったiConvexのインターフェイスをご紹介!

先日お伝えしたiConvexの工場レポートに続き、今回はソフトウェアのご紹介。目標達成以降も筐体の細かな変更を行なっていることはお伝えしていましたが、ソフトウェアのデザインは大幅なリニューアルが図られています。

以前から紹介しているiConvexの開発機のインターフェイスはこんな感じ。テキストとボタンが中心のシンプルなデザインでした。

そして現在開発中の製品版デザインインターフェイスはこちら! 一気にグラフィカルになり未来感あふれるデザインになりました。

実際の測定画面もインターフェイスを一新。今まではiPhoneの標準に近い画面構成でした。

製品版でははこうなります。こちらもまだ開発中で完成したものではありませんが、ホーム画面のインターフェイスを引き継いでぐっとガジェットっぽさを増したデザインになりました。

前回お伝えしたとおり、iConvexはご支援いただいた方々のお手元に届けるべく絶賛生産中。また情報が入り次第こちらでお伝えしていきますのでお楽しみに!

「Alarm BRICK」プロモーションムービー撮影の裏側を大公開!

ネット連携するいままでにない目覚まし時計「Alarm BRICK」、プロジェクトページで公開しているプロモーションムービーはもうご覧いただきましたでしょうか。

外観を中心とした製品の紹介と開発者インタビューという2部構成のこのムービー、実はCerevoオフィス内ですべて撮影しています。くるくる周るAlarm BRICK本体やインタビューの模様など、一見わからないながらも実は裏でさまざまな工夫をしながら撮影している様子を、今回は少しですがご紹介。製品やインタビューを撮影する際のちょっとしたコツとしてお楽しみください。